2020年8月30日

ヘッドホン改造(beyerdynamic DT 990 Pro)

 性懲りも無く、またヘッドホン購入&改造です。これで最後にしたい。使わなそうなヘッドホンは処分も始めています。

今回購入したのは、ドイツのオーディアメーカーである beyerdynamic(ベイヤーダイナミック)社の DT 990 Pro です。Proと付く通り、スタジオ向けのモニターヘッドホン(原音に忠実にならすことを目的とする)がカテゴリになるのでしょう。その割には、ネットを見ていると熱烈なファンが散見されるので興味を持っていました。

到着して一聴。おお、これは自分にとっても好みの音かも。開放型ヘッドホンにしては低音もしっかり出ている。と思いきや、開口部が非常に小さくセミオープンと呼んだ方が正しいです。ケーブルはプロ用らしくカール型なので重いですね。ちゃっちゃと切り取ってしまいましょう。


こちらのブログを参考に分解を始めます。あれ、向こうは通常のプラスなのにこちらは星形じゃないですが。対応したドライバーは持ってませんよ?


仕方ないのでとりあえずイヤーパッドを外すと、まずフィルタが現れます。開口部の小ささと合わせて、本機が開放型にしては低温が強い理由なのかも知れません。


隙間にマイナスドライバーを突っ込んで外します。これ、前述のブログがなかったら怖くて分解出来ていなかったかも。


ドライバ本体が現れました。分厚い磁石です。そして上のブログでも触れられていましたが、ハンダがきったないです。ヤニは飛び散ってるわ、何ですかこのブ厚い芋ハンダは…?


逆さに振るとドライバがポロッと落ちてきます。外からも見えてましたが、本当に開口部ちっさ!


さすがにそのまま作業すると本体にダメージを与えかねないので、アームの方を分解することにします。良かった、こちらは普通のドライバで外せる。メイド・イン・ドイツの刻印がステキ。


あとでスムーズに戻せるようパシャリ。実は結構苦労しました。


切らずに作業することも可能ですが、何かの拍子でパーツと半田ごてが触れても嫌なのでジョッキンと切り落とします。もう後戻り出来ないぞと言う儀式的な一面もあります。覚悟完了!


半田吸い取り線を挟んで熱し、余分なハンダを吸い取っていきます。…てか、本当にどんだけ大量にハンダ乗せてるんですか。ヤニも多くて汚ない。うわ、ハンダ垂れた!


内部配線用のケーブル(BELDEN 8503)を繋ぎます。当方、ズブの素人ですが元と比べると断然綺麗です。


ジャック側はいくつかあるパーツから、中に収められそうなものをチョイスして配線してゆきます。結構スペースがありそうに見えて全然無かったので、前回記事のK701と同じパーツをチョイス。お陰でアサインの確認も楽でした。


外から見るとこんな感じ。ちょっと不格好ですが、肉眼だとそれほど変でも無いのでOK。


純正ケーブル側にもプラグを付けて、作業完了!
イヤーパッドも柔らかくて装着感良いですね。比較してわかったのですが、K701のは見た目は似てても非常に固いです。本体のサイズも一回り小さいですが、ちょっと重いです。

改めて聞いてみても、低音が程良く効いていて多彩なジャンルで楽しめそうです。これだけのものが1万円台前半で購入出来るというのはなかなか素晴らしいですね。



ヘッドホンコレクター熱もいったん治まりましたので、上の4機種(ATH-AD2000X、 ATH-W1000X、AKG K701、beyerdynamic DT 990 Pro)以外は手放すことにします。

他にヘッドホンの定番であるゼンハイザー HD650 なども気にはなっているのですが、最初からリケーブル可能で改造の余地がなく、いまいち食指が動きません。どうやら音の興味以上に改造がしたかっただけのようです。半田ごて楽しゅうございました。しばらくは色んなケーブル作りで我慢しようと思います。

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