2015年10月11日

京都ポタ:伏見稲荷~平等院~一休寺

久しぶりに輪行でのポタリングです。3連休ですが、2日目以降は天気も不安定らしいので今日のうちに行っておきましょう。人混みは心配だけど。


写真の通り、今日の目的地は伏見稲荷大社です。この後、平等院まで走ってさらに奈良西大寺へ。時間があれば秋の平城宮跡を見て輪行で帰る感じ。さてさて、どうなりますことやら。

伏見稲荷は人気の観光スポットですから、早い時間を狙わなければなりません。‥‥なのに、昨夜は動悸がしてなかなか寝付けませんでした。そんなに楽しみなのか?おかげで家を出る頃にはもう7時を過ぎてしまいました。


淡路にて乗り換え待ち。天気予報は晴れのち曇りですが、朝からどんよりとしています。山沿いを走るときがちょっと心配ですね。そして未だ続く軽い動悸。熱っぽさも感じますし、鼻と喉も詰まってます。あー、どうやら風邪を引きかけていたみたいですね。とはいえ子供の頃から風邪には強く、こここから悪化することはほとんど無いので強行します。走って汗を掻けば治る!

地下鉄~阪急なのでお尻を開けてコロを出してます。コロも出せない規則のJRを使う機会がなぜかほとんど無く、このスタイルが定着しています。願わくばこの状態が続きますように。いずれにしてもなるだけ他の乗客の迷惑にならないよう細心の注意を払いましょう。今日はちょうど高校生の通学時間に当たって失敗でした。土曜だけど授業があるのでしょうか?大きいカバンが目立ったので部活かも知れません。


河原町到着。地上に出ててささっとブロンプトンを展開します。
四条付近は歩道が拡張されていますが、自転車に乗っての通行は許されていません。四条大橋まで押して歩きます。納涼床も解体が始まってますね。


鴨川に降りて東側を南下して行きます。実はこちら方面に行くのは初めてのこと。付近には清水寺や寄りたい神社も多数あるのですが、今日は脇目も振らず伏見へ一直線です。まだ9時前ですから、きっと落ち着いて歩けるに違いない‥‥!


んなわきゃーない。何でも外国人が選ぶ日本の観光地ナンバーワンを2年連続で受賞とのこと。すでに観光客でごったがえであります。ちなみにこちらは北側の土産屋通りなので帰りに寄ることにして今は通過。


こちらが正門?自転車で来た場合は、ここからそのまま入って(もちろん降りて手押しです)進むとやがて右手に駐輪場入口が見つかります。駐車場もありますが車で近くまで来るのは避けた方が良さそうです。大社前の道は狭い1車線&片道通行なので完全に停滞してました。目の前に稲荷駅がありますので電車か、私のように自転車がお奨めです。


入ってすぐの楼門。それほど混んでないように見えますが、人が切れるタイミングを狙っただけで回りは物凄い人、人、人です。土曜なので日本人も多いですが、平日は外国人優勢になるらしいですね。


楼門をくぐるとすぐに本殿です。お参りして、御朱印も頂きました。



いよいよ千本鳥居へと進みます。あっはっは。嵯峨野の竹林通り再びです。停滞するほどではないですが、ゾロゾロ列になって進みます。


途中で鳥居を外れ脇道に。道標ではこの先に何かあるらしいです。


伏見稲荷大社の中にある無数の末社の一つ。伏見神寳(神宝)神社。‥‥なのですが、Wikiには記載されてないですね。ここでも御朱印を頂くことができます。



一体誰が始めたのでしょうか。灯籠に並べられたドングリと柿。女の子達がカワイイ!と写真を撮ってました。


千本鳥居に戻って先に進みます。ちょっと人が減ってきたかな?途中で折り返す人を見かけたわけでもないのですが、神隠しかも知れません。


新池。濁っていて何も見えず。


まだまだ進みます。もう千本鳥居じゃなくて万本鳥居でいいんじゃないかな?


案内板があったので現在位置を確認。

「え!?まだここなの!?」

この台詞、この後も案内板がある度に何度も心の中で叫んだり、あるいは回りから聞こえてきたりします。


鳥居奉納の案内がありました。意外と安いな!と言う感想。もしも10号が今くぐっている大きなものだとしたら、ほぼ鳥居の原価では?制作費もさることながら、ここまで持ってきて建てる苦労を考えると破格と思えてしまいます。


四つ辻まで来ると、視界が開けて京都を一望出来ます。今日はガスで見通しが悪いのが残念。ここは大きな休憩所にもなっていて、たくさんの観光客が足を休めていました。下山時に食べたきな粉ソフトうまー(*´Д`*)


あっはっは。まだ中腹にも至ってないですよ。むしろここからが本番。


こんな上りが延々と続きますが、実は下りの方が足への負担が大きかったり。石段は上りやすい代わりに、下りでは足にかかる衝撃を和らげてはくれません。


途中途中に現れる末社で素敵な狐様を発見。


石段は続くーよーどーこまでもー(頭が麻痺してます)。


薬力社に到着。ここにも立派な茶屋&土産物屋があります。


名物の健康卵は80円。茶屋でお金を払ってあとはセルフです。


エネルギーを補充して、さらに上ります。


ここで右回りに上ってるつもりが逆だったことに気付く。まあいいか!
英語対応も充実してますね。ここが外国人(特に西洋人)に人気なのは、無料、24時間OK、そしてトレッキングができることも理由の一つらしいです。ライトアップされるという夜の参道も上ってみたいですね。


ここまで来ると、鳥居にも空き室が目立ち始めます。しかし土台の損傷が激しいですね。コンクリですから古いものというわけではなさそうなのですが‥‥。と、しばし悩みましたが鳥居に記された年代を見るとほとんどが平成20年以降という新しさ。どうやら、ここの世代交代は想像以上に早いようです。当然、土台の消耗も激しいのでしょう。

というか、こんな激しい上りが続く山の上まで鳥居の回廊が絶えないとか、自分の中では既にオーパーツレベルですわ。どうやって運んでるの!?


そんなわけで、ようやく山頂に到達しました。これだけ上ってたった標高233mと言われると脱力しますが、そんなものなのかも知れません。末社にお参りして下山に移ります。


下りはずっと鳥居の裏にある年代を見続けることになります。昭和が全くなくて驚愕。平成一桁ですら稀ですよ。

息を切らせながら「まだなの~」と上ってくる方々とすれ違います。あともう少しですよ、がんばって!まあ、頂上手前で最後の難所があるんですけどね。


途中途中にある末社群が、単調さを和らげてくれます。


とある末社で猫を発見!矢も楯もたまらず追跡開始です!


餌が大量に置いてありますね。他にも茶トラを見かけました。あちこちの注意書きに「お供え物はカラスや猫が荒らすので必ずお持ち帰りください」とあったので、そんなに野良猫が多いのかと思いましたが飼ってるも同然じゃないですか。毛並みも綺麗ですし。


いつの間にか、回りも山道から住宅街に変貌しています。足腰が強くないと住むのも大変ですね。


本殿まで戻ると、何やら舞台で催し物が。どうやら牛若丸と弁慶の出会いシーンのようです。確か場所は五条大橋のはずですが、なぜか演目は『四条大橋』になってました。
ご祈祷や巫女さんによる神楽の舞も休み無く行われていましたが、こちらは撮影禁止。なので、上の舞台が一番人気のようでした。

9時に到着してからすでに3時間が経過しています。稲荷山に上られる方は、時間に余裕を持って行くことをお奨めします。


お土産も買いましたし、そろそろ次の目的地である平等院へと向かいましょう。が、かなり足がヤバいです。膝から下がカクカクと笑ってますし。自分では割と健脚のつもりなのですが、やはり石段続きというのが大きいのでしょうか。単に鈍っているだけという可能性も濃厚です。全然関係ありませんが、点けっぱなしのサイクルソフトが愉快なことになっていました。


が、自転車に乗るとそんな心配も雲散霧消。使う筋肉が全く違いますね。あっという間に宇治川の観月橋に到達。嵯峨野の渡月橋と名前が似てるのでこちらも雅なものを想像していたのですが、実際は無骨なただの橋です。


観月橋からあえて宇治川に沿うルートを選択。眼下に良い自転車道になりそうな道が見えるのですが、残念ながらまだ整備途中なのか立ち入り禁止のようです。ところどころにスロープもありましたので、車両にも解放するつもりなのは間違いないようですが‥‥。


宇治川は深い碧色をしています。川面に映る水鳥の白が美しいです。


僅かに見つけた側道でパシャリ。ご覧の通りほとんど側道のない一車線なので注意が必要ですが、景観が良いためかロード乗りの方もよく見かけました。


平等院手前の宇治橋。うん、こっちは雅ですねー。かなり流れが速いです。


そばには紫式部の像も。


空腹で堪らなかったのでまずは簡単に腹ごしらえ。今日は海老が2尾に増量サービス中とのこと。


平等院は入場料600円です。自転車はチケット売り場の裏手に置かせてもらえました。写真の鳳凰堂はさらに追加で300円必要ですが、1時間半待ちという人気でしたので諦めました。ぐるーっと一周回って終わり。


ここで頂ける御朱印は『鳳凰堂』『阿弥陀如来』、そして『不動明王』の3種が頂けます。2箇所ある御朱印所のうち『不動明王』が頂けるのは片方だけのようなのでご注意。


平等院を離れ、奈良方面に向かいます。本来は県道15号線で南西に進むのですが、街中を走るのはつまらないので宇治川を県道3号線に沿って南下するルートを選びます。本当に美しい碧色ですねー。


道は緩やかな上り道。しかしみるみるうちに川面が眼下に遠ざかっていきます。一抹の不安を覚えつつペダルを漕ぎます。


その顛末。県道3号線→県道62号線と経由して奈良に向かうつもりだったのですが、上りの連続に3号線をたいして進まないうちにギブアップ。こっちならどうだ?と少し戻ってショートカットしようとした道も同様に途中でギブアップ。すでに消耗していたことを差し引いても自分の脚力の無さを思い知りました。後から調べるとロードでは快適なコースらしいので、ブロンプトンで行く道では無かったのかも知れません。良い教訓でした。
※さらに色々調べましたが登坂は走り方も勉強しないとダメですね。

もう一つ教訓。戻りのダウンヒルは非常に快適だったのですが‥‥。

止まらない。

多分路肩の砂や落ち葉もあったと思う(しかも溝のないスリックタイヤ)のですが、減速しようとしてブレーキをかけたらそのままスケートのように滑って行き、ガードレールとの間で摺り下ろされました。車のない直線下りだったから良かったけれど、もしこれが対向車もあるカーブで曲がりきれなかったりしたら大変なことでした。40km程度の速度でも、下り坂のブロンプトンでは自殺行為と認識したのでした。

街中のルートも結構上りが多く、ヒイコラ言いながら奈良を目指します。木津川も越え、まだ半分も来ていないのかーとちょっと憂鬱になりかけた頃、右のような看板が。

あー、そう言えばこの辺だったのか。
このペースだと西大寺に着いてもそのまま帰るだけになりそうですし、再びここを通る機会もあると思えなかったので寄り道することにしました。

我々の年代(あえて言わない)なら、誰もが幼少時にお世話になったであろう一休さん。感謝を込めてお参りせねばなりません(お礼ならアニメ会社にすべき?)。



いつものことですが、酬恩庵(しゅうおんあん)が正しい呼び名です。まあ、金閣寺や銀閣寺のように愛称の方が有名なのは他にもいっぱいあるんでしょうね。


門から入口まで、苔の絨毯に囲まれた石畳が続きます。この苔がエメラルドグリーンで実に見事でした。拝観料500円を支払って中に入ります。


この建物から庭園へ。


中に入ると、お馴染みのトラが描かれた屏風がお出迎え(笑)
さあ、絵に描かれたトラを捕まえますから、誰か追い出してくださいよー。


なお、御朱印もここで頂けます。一周回ってから入口で聞いて始めて気が付きました。


ここで一休さんが生涯を過ごされたかと思うと、何とも言えない不思議な気分ですね。なお、一部撮影禁止の表示があるのでご注意。プロの方は事前に一言必要だそうです。


枯山水。ここに腰掛けながらお茶菓子を楽しんでみたいです。


庭園へと進むと、これまたお馴染みのものが(笑)
皆さんなら、どうすれば良いかおわかりですね?


中には霊園もあります。とても静かで、山鳥の声だけが響いています。生涯を終えたらこういうところで眠るのも悪くないなと思いました。

一休寺で長居したため、かなり日も傾いています。街中で大して気持ちよく走れるわけでもなく‥‥と、西大寺まで行かず途中の新祝園駅から輪行しました。無理に走らず、飽きたらさっさと畳めるのもブロンプトンの良さですね。

近鉄奈良線経由と言うことで、毎度のごとくCat Cafe 鮪さんへ。が、電気は付いていたもののブラインドが降りています。時間も遅いですし、ドアの隙間から外を覗いていたメイちゃんに挨拶だけして辞することにしました。

色々失敗もしましたが、久しぶりの輪行を楽しめました。とりあえず、足のダメージを回復せねば‥‥。

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