2015年6月28日

京都ポタ:銀閣寺~金閣寺とラヴェル

本日は京都コンサートホールでフランスの作曲家、モーリス・ラヴェル生誕140年記念のコンサートに行ってきました。ラヴェル大好きなんですが、大阪じゃなかなかやってくれないんですよね。オケ多いのに、せいぜいボレロくらい。

京都はコンサートだけで行くには交通費がかかりすぎるために今までスルーしていたのですが、自転車ブロンプトンで観光しまくったついでなら話は別です。さて、どこを回りましょうかね。ああ、哲学の道に行ってみましょうか。

実は最初ここは予定にありませんでした

前回いけなかった寺社をあらかじめ Google Map にブックマークして出立。いつものように動物園前から輪行して淡路で反対側ホームの河原町行きに乗り換えます。超簡単。
天気予報も晴れですし、楽しみですね!


とか言ってたら、雲行きが怪しくなってきましたよ? 高槻市ではとうとう降り出しましたが、すぐ抜けました。山沿いだけかな?やべぇ、これから行くところはまさに山沿いですやん。


とりあえず、前回人多すぎ&時間遅すぎで参拝できなかった八坂神社へ。まだ朝8時前とあってさすがに人もまばらです。
しかし今回は早すぎました(涙)。参拝はしたものの、御朱印を頂く社務所は午前9時からという。まあ、ここは河原町のすぐそばですから今後いつでも寄れるでしょう。難点は自転車をどこに駐めて良いのかわからないことです。


まだ朝食も摂ってないので、さっさと哲学の道に行くことにしました。


たまーに細かい雨粒を顔に感じますが、概ね涼しくて非常に気持ちいいです。


辺りの景色を楽しみつつ、哲学の道に到着。


‥‥うーん、思ったより普通?(何を期待していたんだ)
砂利道ばかりなので小径車にはきついです。
というわけで、いったん車道に戻ってからあらかじめ目を付けていたお店にさっさと向かうことにしました。


哲学の道のほぼ北端にあるカフェ、再願(SAGAN)。モーニングが750円とちょっと高めですが、内装も綺麗で心地よく過ごせました。


カロリーを補給したら、哲学の道の先にある銀閣寺(正式名称は東山慈照寺)へ。写真ではうまくフレームから外していますが、まわりは恐らく修学旅行であろう中学生達でいっぱいです。ホテルが近いのか、貸し出しの浴衣で歩いてる男の子達も居ますね。


拝観料は500円。むむ、意外と小さいものですね。お寺と名はありますが、実際は将軍様(足利義政)の別荘ですからねぇ。


目玉はこの向月台と銀砂灘。和風総本家で見た見た!ここだったのか!


恐らく、この位置から見るのが正解(丁度後ろに縁側があります)。
昔の京都久家にとって海は縁遠いものだったでしょう。こうして砂に描くことで、見たことのない大海原に思いを馳せたのでしょうか。そう言えば、遥か後世に描かれた富嶽三十六景にも似てるような?


トレビの泉じゃないんですから、こういうのいい加減にやめましょうよー。ここは人工物だからまだいいですけど、どこかの美しい色で知られた自然遺産は投げ込まれる硬貨のせいで水質が変わり、水の色も台無しになってしまったそうですよ。


高台から京都の町並みと一緒に。


こうして見上げると、昔の人と同じ風景を見ているのかなとタイムスリップしたような気分に浸れます。


出口で預けていた御朱印帳を受け取り、銀閣寺を後にします。いつも思いますがお寺の御朱印はカッコイイ!

さて、コンサートまではまだ時間がありますので、近場の寺社を回ります。まずはすぐ近くにあった吉田神社を目指しますよー。


異界への入口!? どこへ連れて行かれちゃうの!?という怪しさです。


と思ったら、ここは敷地の反対側だったようです。ここを通って歩いて行くのも面白そうですが、ブロを取りに戻るのが面倒なので諦めました。


こちらが本当の入口。余談ですが、帰りに左に見える手水舎に警察官が来て宮司さんから調書を取ってました。見ると、無惨に折られた柄杓が何本も‥‥どこの不届き者による悪戯でしょうか。天罰が落ちるといいよ!


まるでフォントのような、オーソドックスですが美しい書体です。


さっきの手水舎がある鳥居(奥に見える赤いのがそう)からさらに後ろに下がるとあるのがこの参道。


すぐ目の前にはあの京都大学があります。相変わらず尖ってますな。イイヨイイヨー


続いて下鴨神社へと向かいます。また来たよ鴨川!


どっちを向いても相変わらず素敵です。


Google Map のナビに従い、下鴨神社到着~‥‥あれ、名前が違う?


摂末社多すぎ!(注:クリックすると巨大な画像で開きます)


まあせっかくなので、自転車を駐めて参道を歩いて行くことにします。


世界遺産ということで、小川もゴミ一つ無く綺麗に管理されています。なんでも昔からあったものではなく、発掘された遺跡から復元したらしいですね。縄文時代のものも出てくるというから驚きです。


一番奥まで歩いて、ようやく到着~‥‥あれ?やっぱり名前が違う?
どうやら下鴨神社も地域の呼び名で正式名は賀茂御祖神社。かもみそ?美味しそうな名前ですね。違う!賀茂御祖(かもみおや)神社です。


神社らしからぬ(失礼!)素敵な書体ですが、自分でもらっていなかったら絶対に読めません。
さあ、どんどこ回りますよー。


御霊(ごりょう)神社前回の京都ポタで回った下御霊神社に対して上御霊神社とも呼ばれています。


別の意味で読めない‥‥。右にひらがなあるし(笑)。書いてもらっているときは逆から見てますから気付きませんでしたw


水火(すいか)天満宮。不思議な名前ですが、由来は公式ページに譲ります。
あまり広くない境内では、何人もの方が人の背の倍ほどもある草を大量に編んでいました。そういえば、他の神社でも同じようなことしていたような?答えは次号!(嘘)

この写真は後で寄った今宮神社のものです

作っていたのは茅の輪と言われるもので、一年の前半である6月30日に半年間の汚れを祓う大祓おおはらえのためのものらしいです。



‥‥ということを御朱印を頂くときに教えて頂きました。とってもシンプル。


白峯神宮(しらみねじんぐう)。ここからでもちらっと見えますが、中は至るところサッカー、女子サッカー、ラグビーのポスターだらけでとても神社とは思えない様相でした。本殿からして、サッカーボールやラグビーボールが大量に置かれているという。それもそのはず、ここで祭られているのは蹴鞠の神様なのだそうです。それが長じて、スポーツや武道の守護神となったとか。



ここもシンプル。有り難みに差はありませんけれど。

ここでマップを見て気が付きました。あれ?もう金閣寺も近いよ?
うーん、でももうお昼前だし、観光客凄いだろうなー、まあ、その時は回れ右すればいいか、とブロを駆って向かいます。


人は多い!けど歩けないほどではありません。
その金閣寺、正式名は鹿苑寺(ろくおんじ)。よく銀閣寺と比較されますが、同じ宗派のお寺です。

拝観料400円!安い!銀閣寺より安い!?奈良じゃ、拝観料1,000円取るところもあったのに‥‥。


正直、金閣寺にはあんまり良いイメージを持っていませんでした。成金趣味で建てた、風情の欠片もないものだと。ところが実際に見たら結構綺麗じゃないですか。庭との対比が素晴らしいです。
なお、閑静に見えますが回りはカメラを構える大量の外国人観光客で人いきれです。


こちらは室町幕府三代将軍、足利義満の盆栽という松の木。樹齢600年を超えるとか。結構凄いものなのに、脇道にある上に説明が日本語しか無いから外国人観光客総スルーですよ。もったいない。


あー。裏から見るとチープさというか、ハリボテ感が半端ないですね。


しかし、少し高い位置から見るとまた違った趣が。自然美の中に置いてこそ、その実力を発揮できるタイプのようです。


全然動かないから作り物かと思ったら、いきなり動いて飛んでいきました。


これまた、銀閣寺に負けず劣らず力強い。後ろから、西欧圏かららしき外国人観光客が目を輝かせて見ています。そりゃ西欧文明から見たら、異文化アート以外の何物でも無いでしょうしね。
その一方で、2つあった窓口で私の隣にいた白人の観光客が出した御朱印帳はかなり埋まってました。やりますねぇ。


時間も押してきたので、最後に今宮神社に参拝。ここで先に上げた、茅の輪と共に詳しい説明が置いてありました。祝詞が覚えられないので1回くぐる度に見直して唱えてました。


これはまた個性的です。


この後は京都コンサートホールへ。オケにもかかわらず小ホールでの演奏でしたがとても響く良いホールで、曲目もクープランの墓、ピアノ協奏曲、無き王女のパヴァーヌ、マ・メール・ロワと好きな曲のオンパレードで大満足でした。まあ自転車の疲れからか、ところどころ意識が飛んでいたのはご愛敬。クラシックなんてうつらうつらしながら聞くくらいが一番気持ち良いんですよ。ピアノを演奏された近藤嘉宏さんのアンコールも「水の戯れ」と、本当にラヴェル尽くしでした。

終わったときには既に午後4時半。小品ばかりのイメージでしたが、組曲が2つもあるので結構時間がかかったのですね。寺社は午後5時くらいで終わるところが多いので、今日の活動もここまでです。よし、鴨川下りだ!


誰かが凧を上げていました。それに惹かれてかどうか知りませんが、トンビも大量に飛び交っています。こんな近くでピ~ヒョロロロなんて聞くのは初めてかも。


よし、最大ズームで狙おう!だめか!ピンボケ!


成功!おお、凛々しい!

この後はまた輪行で戻りました。あー、家族へのお土産忘れてた‥‥。

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