2015年11月7日

ブロンプトンで高野山下り~たま駅長に会いに行こう


いよいよ紅葉シーズンとなって参りました。週末は天気も下り坂のようですし、仕事の谷間のうちにひとっ走りしてきましょう。今回は高野山を下りながら紅葉を楽しみ、たま駅長のいる和歌山電鉄貴志駅を目指しますよ。


今回計画したルート。「高野山 ブロンプトン」でググると結構な数の記事がヒットするのですが、ほとんどは少し南寄りの有田町を目指すルート。途中に二川ダムや棚田の「あらぎ島」など見所がたくさんあるようですが、猫大好きとしてはやはり一度は会っておきたい、たま駅長(二代目・通称ニタマ)。

前回のポタで上りには懲りましたので、あらかじめルートラボさんで傾斜をチェックします。最初と途中の黒川峠に少しだけ上りがありますが、あとは下りばかりで何とかいけそうです。


早朝の天王寺。自宅を出る頃はまだ暗かったものの、あっという間に世界は光に包まれてきています。


振り向けばハルカスの向こうから今まさに昇らんとする太陽の光が。今回は新今宮から南海高野線で輪行します。そろそろ通勤時間帯とは言え方向が方向なので車内はガラガラ。


1時間ほど揺られて高野山の麓にある橋本駅で乗り換え。ここで20分ほど待たされました。ここからブロンプトンでヒルクライムをする強者もいらっしゃるようですが、私はノーサンキュー。1㍉たりとも上りたくないでござる。


電車なのに、軋み音を上げながら崖っぷちの線路をジリジリと上って行きます。なかなか絶景の連続で、よくもまあこんな所に線路を引けたものだと感心します。


終着駅の極楽橋。ここからさらにケーブルカーに乗り換えます。


この傾斜!うっかりブロンプトンを手放そうものなら惨劇は不可避です。


以上、無事に輪行終了しました。こんな楽ちんでいいのでしょうか。


ひとまず、奥の院を目指します。ほぼ下り坂ばかりで、ごくたまーに緩い上りがある程度です。ここは女人堂。有名ですが私は男なのでスルー。

※ここで通った東側のルートは、バス専用道で人も車も進入禁止です。翌年も通ってすれ違いのバスに注意されて初めて気が付きました。実際は西側の登りルートを通らなければなりません。


私の写真じゃこれっぽっちも伝わりませんが、何でこんなに赤と黄色のグラデーションが見事なのでしょう。ところで路面の模様を見ればわかる通り激坂です。帰りも輪行で~とは考えない方が良さそう。


ちょっと走っては撮り、またちょっと走っては撮る。ロングライドもいいけど、ブロンプトンはやっぱりこの楽しみ方が似合うと思います。


きーれーいー!


そんな感じで、高野山の町を東に向かって下って行きます。戻りはずっと上りかぁ‥‥と考えるとちょっと進む気を無くしたり。


奥の院到着。さすがに自転車はここまでなので、駐車場の端っこに止めて徒歩で向かいます。実はここには以前に一度来たことがあるのですが、その時は人の車でした。


まだちょっと早かったかも知れませんが、それでも紅葉は美しく色付いています。


行ったことのある方はご存じかと思いますが、ここは日本史なら誰でも知っている人物たちの墓がこれでもかとばかりに並んでいます。もちろん、実際に眠っているわけではないものがほとんどでしょうけれど。


お参りして御朱印も頂いたら再び自転車で元来た道を戻ります。
戻りは上りですが、路面が滑らかなので実際それほど苦ではありませんでした。ブロンプトンは、例え平地でもデコボコ道の方がずっと疲れます。


ふと記憶にある名前が目に入ったので立ち寄ってお参り。ここは刈萱堂(かるかやどう)。中には有名な石童丸の悲話が絵物語で綴られていました。


お昼は上野屋のオムライスを狙っていたのですが、開店は11:30からとのことであちこち散策して時間を潰します。


が、時間を過ぎても一向に開く気配無し。今日はお休みだったのかなぁと諦め、早々に山を下ることにしました。昼時とあって、どこのお店も人でいっぱいになりつつあったからです。人混みは苦手なので、食事はそう遠くない場所にあるドライブインに決定。


ブロンプトン最大の利点の一つはどこでもリタイアして電車などの交通機関に乗り込めることですが、ここから先はしばらくそんなものはいっさいありません。噂に聞くハンガーノックが怖いのでパン、飲料の他補給食など少し余裕を持ってSバッグに詰め込みます。


が、最初の緩い上りを除けばあとはひたすら下るばかり。絶景を楽しみながらスイスイ進んで行きます。

しかし楽かといえばそうばかりでもなく、スピードが出すぎないようブレーキは握りっぱなし。急カーブの連続で対向車も反対車線にはみ出してくることが多いため、こちらも速度を抑えて左端通行に努めないと危ないです。ちょっとスピードを出しすぎると曲がりきれず、対向車に突っ込みかねません。慎重さが必要ですが、総じて快適なライドです。


見晴らしの良い場所で宴会に興じる人達。春は良い花見の場所になりそう。


などと言っている間に、花坂ドライブインに到着。


讃岐うどん「南海」で、高野山でできなかった昼食。


食後にみかんソフト。ハンガーノックどころか、明らかにカロリーオーバーです。


ふと猫の鳴き声がしたので振り向くと、黒猫の親子がくつろいでました。もう結構大きいのにおっぱいに夢中の子猫。


さらにちょっと走って今度は名物「やきもち」!ハンガーノックってなに?


などと言ってますが、ここから先はおいそれと食事にありつけそうにはありません。気を引き締めてスタートです。え、目の前のトンネル通るの?超怖いんですが。はい、超怖かったです。


しばらく、田園風景を楽しみながらゆるーい下り。


この辺、季節にはホタルが楽しめるそうですね。


ふと振り向いた先に、今は使われなくなった橋が。見た感じ結構立派なのに。


たまに集落が途切れて山ばかりの場所も。日が暮れたら怖くて走れませんね。


川の流れがほとんど止まっている場所があり、それ自体は淀んでいるのですが、逆さ銀杏というちょっと粋なシーンが撮れました。


ほう‥‥これはお参りせねば。坂をヒイヒイ言いながら上ります。


登り切った先で自転車を駐め、さらに階段を上がってようやく到着。


境内の建築物はどれも重要文化財。これも平安時代のものらしいです(昭和に一度解体修理されたそうです)。


さらに階段を上った先にある本殿。もちろんこれも重要文化財。平安時代築。


境内から振り向いた風景の方が見事でした。まさに御神木です。


予想外に時間を食ってしまい。先を急ぎます。すでに午後2時ということもあり、あまり余裕はありません。暖かい日でしたが、雲も厚くちょっとヒンヤリしてきました。


たびたび目にしたバス停。ああ、リタイヤしたらこれに乗ればいいや、とか思ってましたが、結局バスなど一度も目にすることはありませんでしたよ。


黒川峠にさしかかり、若干上りも。そしてまた気持ちよい下り‥‥と油断したら。


道を間違えたぁ!慌てて戻ります。もちろん上りですよ、ヒィ。


おなじみ農家直売りの無人販売所。ここ以外は柿ばっかりでした。心惹かれながらも、たまたま家族が泊まりがけの不在で食い切れそうになかったのでスルー。


ほぼ下りも終わり、グーグル先生の言うまま走ってたら段々道が怪しくなってきました。


いやいやいや、これはアカン。水溜まりもあってグチャグチャでマウンテンバイクが必要な道です。徒歩指定だとグーグル先生はろくでもないところに連れて行ってくれますね。引き返してルートを変更。


そうしたら、今度はアップダウンの連続で今度こそハンガーノックになるかと思いました。


後から調べたら、ああ、これは酷い。今回の教訓は、最初に決めたルートをしっかりと把握、維持しなさいと言うことでした。下手に近道を選んでもアップダウンが激しかったら何にもならないのです。


汗だくになって貴志駅到着です。地図だけ見れば普通のローカル線なのに、客いっぱい(日本人以外も!)。やはり猫の力は偉大です。


そのニタマ駅長は、ショーケース(!)の中でお休みでした。ちょっと虐待っぽい気がしなくもなかったのですが、こうしておかないとみんなから撫でられて休むどころじゃないのだろうと納得。そもそも猫は虐待に甘んじているような玉ではないですしね。まあぐっすりと眠ってます。


とにかくヘトヘトでしたので堪能する間もなく、和歌山経由でグッタリと輪行帰宅しました。まあ、これが可能だから多少の無茶もできると言うもの。

距離的にはいつもとさほど変わらない50km程度でしたが、途中リタイアの許されないポタリングも無事終了出来ました。楽しかったけど、またしばらくは輪行+気ままなぶらぶら旅に戻ります。やっぱり道草が好きやねん。

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